【ニュース】生成AI版「Alexa+」がついに日本上陸 — 早期アクセスは無料、プライム会員は追加料金なし
Amazonは2026年10月29日、生成AIを搭載した新しいパーソナルアシスタント「Alexa+(アレクサ プラス)」の日本での早期アクセスを開始しました。アメリカでは2025年2月に発表され、すでに提供されていましたが、日本ではそれから1年以上たっての上陸となります。
「アレクサ、電気を消して」のように決まった命令で動いていたこれまでのAlexaが、ChatGPTのように自然な会話ができるAIに生まれ変わります。この記事では、料金や申し込み方法、何ができるようになるのかを詳しく解説します。
3行でわかる今回のニュース
- 生成AIを搭載した「Alexa+」の早期アクセスが日本でスタート。期間中は無料
- 早期アクセス終了後は月額3,000円。ただしAmazonプライム会員は追加料金なし
- 対応するEchoやFire TVの利用者に順次案内。専用ページからも申し込める
Alexa+とは? これまでのAlexaとの違い
| 項目 | これまでのAlexa | Alexa+ |
|---|---|---|
| 話しかけ方 | 決まった言い方の命令 | ふだんの会話のように話せる |
| 会話 | 1回ずつのやりとり | 流れのある会話ができる |
| 気持ちの理解 | 言葉どおりに受け取る | 意図をくみ取って動く |
| 好みの記憶 | ほとんどなし | 好きな音楽や苦手な食べ物などを覚える |
| 仕事の代行 | 簡単な操作が中心 | メール作成や予定管理などもこなす |
いちばん大きな違いは、はっきりした命令をしなくても、意図をくみ取ってくれることです。報道によると、たとえば「暑くなってきたね」と話しかけるだけで、エアコンの温度を下げてくれるといった使い方ができます。
Amazonは、Alexa+が日本の習慣やコミュニケーションのスタイルを理解しているとも説明しています。年末には、おせち料理の準備を提案したり、料理の意味を説明したりできるそうです。
料金
| 期間・条件 | 料金 |
|---|---|
| 早期アクセス期間中 | 無料 |
| 早期アクセス終了後 | 月額3,000円 |
| Amazonプライム会員 | 追加料金なし |
プライム会員であれば、早期アクセスが終わったあとも追加料金なしで使い続けられます。プライム会員でない人にとっては、月額3,000円はプライム会員の料金より高いため、Alexa+を使いたいならプライム会員になったほうがお得、という料金設定です。
なお、早期アクセスの終了時期はまだ発表されていません。
どうやって始める?
案内を待つ
対応するEcho、Fire TV、Fire TV搭載スマートテレビを新しく買った人や、すでに持っている人に、早期アクセスの案内が順次届きます。
自分で申し込む
Amazon.co.jpの専用ページから、早期アクセスの招待をリクエストできます。
使える場所
早期アクセスが始まると、Alexa+は次の場所で使えるようになります。
- 対応するすべてのEcho端末
- Alexaアプリ(スマホ)
- Webブラウザ
注意:段階的に提供されているため、プライム会員でも案内が届くまで使えない場合があります。
対応する機器
ほとんどのEcho端末が対応していますが、古い機種は対象外です。報道によると、対象外となるのはEcho Dot(第1世代)やEcho Show(第1世代・第2世代)などです。Fire TV Stick 4KやFire TV搭載のスマートテレビにも対応しています。
自分の機器が対応しているかは、Amazonの専用ページで確認できます。
新しいEchoも登場
あわせて、Alexa+のために設計された新しい端末も発表されました。
- Echo Time:超音波で睡眠を検知する機能を持つ端末
- Echo Dot:新しいモデル
価格や発売日は、Amazon.co.jpの商品ページで確認してください。
Alexa+でできること
報道で紹介された主な機能をまとめました。
会話とお願い
- 状況に合わせた口調で会話する(応援しているチームが勝ったときは明るく返事をするなど)
- 予定の管理
- メールアカウントを連携すれば、声でメールを作成して送信
エンタメ
- 「ドライブに合う曲をかけて」のような、気分に合わせた音楽のおすすめ(Amazon Music、Spotifyなど)
- Prime Videoの映画やポッドキャストの案内
買い物
- 特定の商品の値下がりを知らせる
スマートホーム
- SwitchBotやパナソニックなどの家電の操作
家族ごとの対応
- 顔や声で家族を見分けて、一人ひとりに合わせた返事をする
- 好きな音楽、よく読む本、苦手な食べ物などの好みを学習する
これから対応予定のサービス
日本では、今後次のようなサービスとの連携が予定されています。
| サービス | できるようになること |
|---|---|
| 食べログ | 飲食店の予約 |
| Uber Eats | デリバリーの注文 |
| 出前館 | デリバリーの注文 |
| チケットぴあ | チケットの購入 |
「今週の土曜日、駅の近くでイタリアンを予約して」と話しかけるだけで、お店を探して予約してくれる。そんな使い方が日本でもできるようになりそうです。これらの機能は順次追加されるとのことです。
Alexaはどれくらい使われている?
アマゾンジャパンによると、日本のAlexaは次のように使われてきました。
- 過去3年間の会話の回数:約300億回
- 過去1年間のスマートホーム機器の操作:26億回以上
- 過去1年間の音楽の再生時間:5億2,000万時間以上
すでに多くの家庭で使われているAlexaが生成AIで進化することで、AIが家庭の中に一気に広がるきっかけになるかもしれません。
気をつけたいこと
プライバシー
Alexa+は、家族の顔や声を見分けたり、好みを覚えたりします。便利な一方で、どんな情報が記録されるのかは気になるところです。Alexaアプリのプライバシー設定で、音声の記録や保存期間を確認しておきましょう。
メールや買い物の連携
メールの送信や買い物ができるようになるぶん、家族や来客が勝手に使ってしまう可能性もあります。購入時に確認コードを求める設定などを活用しましょう。
子どもの利用
子どもがいる家庭では、子ども向けの設定や、使える機能の制限を確認しておくと安心です。子どもとAIの付き合い方はこちらのコラムでも紹介しています。
よくある質問
Q. 今のAlexaはどうなる?
対象の機器であれば、早期アクセスの案内が届いたあとにAlexa+を使えるようになります。
Q. プライム会員じゃないけど使える?
早期アクセス期間中は無料で使えます。終了後は月額3,000円になる予定です。
Q. 古いEchoしか持っていない
Echo Dot(第1世代)やEcho Show(第1世代・第2世代)など、一部の古い機種は対象外です。専用ページで対応機器を確認してください。
編集部の見方
これまで、生成AIを使うには「スマホやパソコンでアプリを開いて、文字を打つ」必要がありました。Alexa+は、台所やリビングで話しかけるだけでAIが使えるという点で、AIをぐっと身近にする存在です。
特に、パソコンやスマホの操作が苦手な人にとって、声だけで使えるAIは大きな意味を持ちます。プライム会員なら追加料金なしで使えるので、Echoを持っている人は、まず早期アクセスに申し込んでみてはいかがでしょうか。