AIツール

Googleの動画生成AI「Gemini Omni」で動画を作る方法 — Google Vids・Flow・Geminiアプリの使い分けと、上手な指示の出し方

· 約5分で読めます

Googleの動画生成AI「Gemini Omni(ジェミニ オムニ)」の新しいバージョン「1.2 Flash」が、2026年11月に一般提供されました。文章や画像から、最大15秒の動画を作れます(ニュース記事はこちら)。

「動画編集の経験がなくても使える?」「どこで使えばいいの?」という人のために、この記事では、Gemini Omniで動画を作る方法と、上手な指示の出し方を解説します。

Gemini Omniはどこで使える?

Gemini Omniは、Googleのいくつかのサービスで使えます。目的に合わせて選びましょう。

場所向いている人特徴
Google Vids一般の人、会社員Googleアカウントがあれば、追加料金なしで15秒の動画を作れるとされる
GeminiアプリGoogle AI Ultraの契約者会話しながら15秒の動画を作れる(順次提供)
Flow映像をこだわって作りたい人場面づくりや、会話での細かい編集に向く
Google AI Studio / API開発者アプリに組み込める。有料(720pで1秒0.07ドル)

一般の人がまず試すなら、Google Vidsがおすすめです。

動画づくりの基本の流れ

Googleがすすめる作り方は、次のような流れです。

  1. 下書きをつくる:まずは低めの画質(360pや720p)で作る
  2. 会話で直す:気になるところを、追加の指示で修正する
  3. 仕上げる:完成したら、1080pや4Kに高画質化する

ポイントは、最初から完璧を目指さないことです。1.2では、できた動画に追加で指示して直せるので、全部作り直す必要がありません。

上手な指示の出し方

伝えたい6つの要素

要素例
1. 主役湯気の立つコーヒー、走る柴犬、新商品のスニーカー
2. 動きゆっくり回転する、こちらに走ってくる、花びらが舞う
3. 場所・背景朝のカフェ、桜並木、白いスタジオ
4. カメラの動きゆっくり近づく、上から見下ろす、周りを回り込む
5. 雰囲気・光朝の柔らかい光、夕焼け、落ち着いた雰囲気
6. 長さ・形10秒、縦長(スマホ向け)、横長

指示の例

商品紹介の動画

白いスタジオで、新しい赤いスニーカーがゆっくり360度回転する動画。
カメラは少しずつ近づいて、最後に靴ひもの部分をアップにする。
明るく清潔感のある照明で、10秒。

SNS向けの雰囲気動画

朝のカフェの窓際で、湯気の立つコーヒーカップに
朝日が差し込む様子。カメラはゆっくり横に移動する。
落ち着いた温かい雰囲気で、縦長、8秒。

お祝いの動画

カラフルな風船と紙吹雪が舞う中、「おめでとう」の
気持ちが伝わる明るいパーティー会場の様子。
楽しくにぎやかな雰囲気で、15秒。

会話で直すコツ

できた動画を見て、気になるところを追加で指示しましょう。

直したいこと指示の例
背景を変えたい「背景を夜の街に変えて」
光を変えたい「夕方のオレンジ色の光にして」
天気を変えたい「雨が降っている様子にして」
商品を変えたい「スニーカーを青いブーツに変えて」
形を変えたい「縦長から横長に変えて」

1つずつ直していくと、思いどおりの動画に近づけやすくなります。

参照画像で「同じ見た目」を保つ

1.2では、キャラクター、商品、スタイルの画像を参考として渡すと、動画全体でその見た目を保ってくれるようになりました。3秒までの短い動きの動画や、音声を参考にすることもできます。

たとえば、自社の商品の写真を渡して、「この商品が登場する動画を作って」と頼めば、商品の見た目を保ったままいろいろな動画を作れます。

セリフのある動画も

1.2では、セリフの自然さや口の動きとの一致が改善され、複数の話し手にも対応しました。簡単なやりとりのある動画も作れます。

まだ苦手なこと

Googleは、次の点は改善中だとしています。

  • 速いスポーツの動き
  • 台本の急な変化
  • 複雑な物理の動き

激しい動きの動画は、思いどおりにならないこともあります。

使うときの注意点

実在の人物に似せない

有名人や知り合いに似せた動画を作るのはやめましょう。誤解やトラブルの原因になります。

誤解を招く使い方をしない

AIで作った動画を、本物のニュース映像や実際の出来事のように見せるのは避けましょう。

AIで作ったことを明記する

SNSや広告で使うときは、必要に応じてAIで作った動画であることを示しましょう。Geminiで作った動画には、目に見えない電子透かし「SynthID」が入っています。

会社で使うときは規約を確認

広告や商品紹介に使う場合は、利用規約や社内のルールを確認しましょう。

よくある質問

Q. 無料で使える?

Google Vidsでは、Googleアカウントがあれば追加料金なしで15秒の動画を作れるとされています。Geminiアプリでの動画生成はGoogle AI Ultraの契約者向けに順次提供されます。

Q. スマホでも作れる?

Geminiアプリはスマホでも使えます。Google Vidsなどほかのサービスの対応端末は、各サービスの案内で確認してください。

Q. 作った動画をYouTubeやSNSに投稿していい?

利用規約の範囲内で使えます。他人の権利を侵害しない内容にし、必要に応じてAIで作ったことを明記しましょう。

まとめ

  • 一般の人は、まずGoogle Vidsで試すのがおすすめ
  • 「主役・動き・場所・カメラ・雰囲気・長さ」の6つの要素を伝える
  • 最初から完璧を目指さず、会話で少しずつ直す
  • 実在の人物に似せない、誤解を招かないなどマナーを守る

動画づくりは、AIのおかげでぐっと身近になりました。まずは、身の回りのものをテーマに、短い動画を1本作ってみてください。

参考